関内ホール・横浜開港150周年記念バレエ公演
「創作・人魚姫/オーロラ姫の結婚」
海をテーマにしたお話は、アンデルセンの The Little Mermaid (人魚姫)が知られていますが、バレエの世界では演目として使われることはほとんどありません。その理由は、人魚を舞台の空間に出現させることが難しいためと考えられます。海底の美しいバレエ、また対照的に現代的な横浜の街を、他県から来られるお客様にバレエ作品として舞台上で紹介し、人魚姫をミナト・横浜で甦らせてみたいと思います。舞台は2部構成です。
第1幕 横浜港を望む沖の海底
人魚姫が姉たちと海草の中を泳ぎ周り楽しく生活している。
若く好奇心の強い人魚姫は海底から禁じられている海面に向かう。
海面を1艘のヨットが通りかかり、船上にはりりしい一人の若者が航海を楽しんでいる。
突然、海が荒れ、ヨットは大きな波には飲み込まれ若者は海に投げ出される。
海中で苦しむ若者を人魚姫が助け、苦労しながら浜辺まで運んで行く。
海底に戻った人魚姫は若者の面影を忘れることができない。
深海に住む恐ろしい魔女に頼み、脚を得られる薬を自分の声と引き換えに作ってもらう。
第2幕 山下公園近くの浜辺
浜辺に泳ぎついた人魚姫は魔女の薬を飲む。そして美しい人間の娘に変身する。
娘は横浜の街まちを海で助けた若者を探して歩き続ける。
(以下は、具体的なバレエシーンの説明)
山下公園 = 元気な子供たちと、自転車に乗る若者たちの踊り
横浜人形の家 = 着飾った人形の子供たちの踊り
山手外人墓地 = 墓地を題材とした有名な古典バレエ「ジゼル」の1シーン
元街商店街 = 祭日の歩行者天国・子犬を連れたご婦人達の踊り
中華街 = 古典バレエ「くるみ割り人形」の中国の踊り
みなとみらい商店街 = 横浜花火大会をバックに花火の精の踊り
この、バレエのクライマックスは・・・
人形姫はついにホテル・ニューグランドの舞踏夜会の中で若者と再会する事ができた。
(終幕)
関内ホールは、横浜開港150周年を記念して、未来を担う若手バレリーナに門戸を広げるため、次の通り、バレエ公演を企画しました。
平成20年に、横浜開港150周年プレ記念公演として「エリアナ・パブロワを偲んで~バレエの名作集/パキータ」を上演し、高い評価を受けました。
今回の公演では、このプレ公演を踏まえ、より横浜らしさを生かす市民創作バレエ「人魚姫」、及び、開港記念のお祝いにふさわしい華やかな舞台「オーロラ姫の結婚」を上演しました。